偶然と呼ぶに等しい、出会いや引き合い
を経験をしたことがある人ならば、
その感動は、人生における重大な出来事として、
生きる方向性すら変化させてしまう、
きっかけとなることもあるだろう。
ところが僕の分野、森林という少数派層が占める
世界なら、その出会いや結びつきの『偶然』の
確立は高い方なのかもしれない。
実は、5日前から森林関係の友人の会社で、
インターンをさせてもらっている。
社長のことは、学生時代にスクラップしてあった朝日新聞
の切り抜きで知っていた。まさか自分がここで
インターンをするとは夢にも思わなかった。
この会社では木質再生エネルギーのコンサルティングを
行う、いわゆるバイオマスエネルギーに関する
調査・研究と普及啓発が主な仕事で、
クライアントに提出する報告書づくりのサポート業務、
お手伝いが僕に与えられた役割だ。
専門分野だけに取り組めばよいというのは、
今までそういう環境でなかったために、
羨ましい反面、物足りなさを感じる。
前職では、現場生産と事務的な仕事の両立が
求められたが、ここではデスクに座って、
パソコンというマシンの動かすだけで
仕事がほぼ完結する。
しかし、このような仕事が成立するに
至るまでには、森林にすべてを捧げた偉人たちの、
血のにじむ様な努力があったからに違いない。
だからこそ、仕事において理論・数式・文献を利用する
場合などはとくに、彼らの功績を讃え、
持続可能な未来に繋げるぞという明確な意思・目標・合意を
われわれ若い世代がしっかり持って、
仕事してゆかねばならない。
地球規模の危機に直面したいま、
われわれが進むべき方向は、確実に同じになった。
すでに環境先進国の教育現場では、
科学に対し、積極的に力を入れている。
日本の詰め込み形式のような教育指導ではなく、
科学的な答えを、論理的に導き出すための工夫が、
発育の早い段階から行われ、持続可能な環境に役立つ
知的財産・人材の創出を図っている。
日本の教育現場で例えそれが取り組まれても、
産官学の構造改革がなければ表面的なものに終るだろうが、
市民団体・企業などが環境教育の肩代わりを、
さらに受け持つことことができれば、
多様な人々がコラボレーションし、ネットワーク
を構築し、より民主的な合意形成・解決への
道筋を立てていける可能性がある。
僕はまだ、どこかで聞きかじったり、先行事例をなぞる
程度の力しかないが、もっと勉強して、たくさん吸収し、
ベストをつくしていきたいと思う。
インターンはとりあえず2/6までだが、
若くて優秀な、すばらしいスタッフ達にも恵まれ、
本当に良い経験をさせてもらっている。
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